しかし、お言葉ですから

ルカ福音書5章1~11 この時シモンは、夜通し漁をしたのに何も獲れなくて、むなしい思いで網を洗っていました。そこに、主イエスが舟を出してほしい、あなたの舟から皆に話しをしたい、と言われたのです。 「話し終わったとき、シモ[…]

悪霊を叱る

ルカ福音書4章38~44 「シモンのしゅうとめが高い熱に苦しんでいたので、人々は彼女のことをイエスに頼んだ。」(4:38) 「苦しんでいた」スネコーは、圧迫されて苦しむという言葉です。これは、高熱に押さえ込まれている人を[…]

権威ある言葉

ルカ福音書4章31~37 カファルナウムの会堂で、主イエスの言葉に人々が圧倒されているところに、「悪霊につかれた男」の言葉が響き渡ります。 「ああ、ナザレのイエス、かまわないでくれ。我々を滅ぼしに来たのか。正体は分かって[…]

驚きが怒りに

ルカ福音書4章20~30 「皆はイエスをほめ、その口から出る恵み深い言葉に驚いて・・・」(4:22) 人々は主イエスの言葉に感心しますが、そのうち何が言いたいのかと不審に思ったのです。 「医者よ、自分自身を治せ」(4:2[…]

神の言葉が実現した

ルカ福音書4章14~21 ナザレの会堂での出来事は、マルコ福音書にもマタイ福音書にも出てきます。しかし、イザヤ書から引用しているのは、ルカ福音書だけです。 「主の霊がわたしの上におられる。貧しい人に福音を告げ知らせるため[…]

荒れ野での誘惑

ルカ福音書4章1~13 「四十日間、悪魔から誘惑を受けられた。」(4:2) 誘惑を受け続けた末に、決定的な三つの誘惑を受けたのです。荒れ野での誘惑は、モーセが四十日四十夜の試みの末に十戒を授かったという故事と重なります。[…]

わたしの愛する子

ルカ福音書3章21~38 「民衆が皆洗礼を受け、イエスも洗礼を受けて祈っておられると・・・」(3:21) これは、「すべての民がバプテスマを受けた」という言い方です。「すべての民」はありえないのですが、ルカはそういう捉え[…]

どうすればよいのですか

ルカ福音書3章7~20 「『我々の父はアブラハムだ』などという考えを起こすな。」(3:8) アブラハムは、イスラエルの先祖の名前です。自分たちはアブラハムの血を引く神の民だから、決して神の罰を受けることはないなどと思うな[…]

荒れ野で叫ぶ者の声

ルカ福音書3章1~6 皇帝ティベリウス、総督ポンティオ・ピラト、そして3人の領主の名前が挙がっています。ルカがこうした名前を挙げるのは、二つの理由からです。世界史の中に正しく位置づけようという意図と、預言書の文体になぞら[…]

神の恵みに包まれて

ルカ福音書2章40~52 「幼子はたくましく育ち、知恵に満ち、神の恵みに包まれていた。」(2:40) 「イエスは知恵が増し、背丈も伸び、神と人とに愛された。」(2:52) 40節と52節がほぼ同じ文章で、これが枠組みにな[…]