土台はすでに据えられている

ルカ福音書6章43~49 「悪い」、「良い」という言葉が、43節で2回、45節で3回繰り返されています。 ところが、43節と45節とで使われている言葉が違います。 43節の「悪い」はサプロスという言葉で、「腐っていて役に[…]

なぜ自分の目の丸太に気づかないのか

ルカ福音書6章37~42 「あなたは、兄弟の目にあるおが屑は見えるのに、なぜ自分の目の中の丸太に気づかないのか。」(6:41) 小さな「おが屑」と大きな「丸太」が比較されています。自分の目が節穴であることに気づかないで、[…]

敵を愛しなさい

ルカ福音書6章27~36 「敵を愛しなさい」という言葉の前に、 「わたしの言葉を聞いているあなたがたに言っておく。」(6:27) という前置きがあります。これは、「わたしに従いたいと願っているあなたがたに、ぜひ分かっても[…]

あなたがたは幸いだ

ルカ福音書6章20~26 「貧しい人々は、幸いである・・・」(6:20) という言葉は、文語訳が語感をよく伝えています。 「幸福(さいわい)なるかな、貧しき者よ・・・」。 詩編には、この表現が何度も出てきます。ルカ福音書[…]

十二人を使徒と名付ける

ルカ福音書6章12~17 「イエスは祈るために山に行き、神に祈って夜を明かされた。」(6:12) ここで「山に登る」という言葉は、神と出会うことを意味しています。予想されたこととはいえ、激しく自分を憎む人が出て来た。この[…]

安息日の主

ルカ福音書6章1~11 「安息日」には、二つの根拠があります。一つは、奴隷の地エジプトから約束の地に導かれたことを忘れないために、七日に一度、労働を中断すること。 もう一つは、神が世界と生き物を造り、満足なさって創造の仕[…]

花婿と共に喜ぶ

ルカ福音書5章33~39 「ヨハネの弟子たちは度々断食し、祈りをし、ファリサイ派の弟子たちも同じようにしています。しかし、あなたの弟子たちは飲んだり食べたりしています。」(5:33) 「どうして、あなたたちは断食しないの[…]

罪人を招くために

ルカ福音書5章27~32 主イエスが、 「わたしに従いなさい」(5:27) と徴税人レビをお招きになると、レビは何もかも捨てて従いました。 そして、主イエスのために盛大な宴会を催しました。 仲間の徴税人や雑多な人々が大勢[…]

あなたの罪は赦された

ルカ福音書5章17~26 中風の人が運ばれてきます。 「しかし、群衆に阻まれて、運び込む方法が見つからなかった」(5:19) そこで、友人たちは 「屋根に上って瓦をはがし、人々の真ん中のイエスの前に、病人を床ごとつり降ろ[…]

御心ならば

ルカ福音書5章12~16 「全身重い皮膚病にかかった人」(5:12) の癒しの物語です。福音書には、詳しい症状の描写がないので、ハンセン病かどうかは分かりません。ここでは、どういう病気だったかよりも、社会的にどう扱われた[…]